海老名シオンの丘教会牧師によるバイブルメッセージ

海老名シオンの丘教会の牧師による みことばメール

5月16日 希望の空気

おはようございます。


☆今日の御言葉 エレミヤ書29章11節
「あなたがたに将来と希望を与える平和の計画であって、災いの計画ではない。」

 

国際基督教大学ICU)の創設間もないころ、教授として聖書に基づく「希望」を力強く語ったエミール・ブルンナーという方がいます。「希望の効用」という言葉を伝え、後の心理学に大きな影響を与えたと言われています。

 

希望の効用とは…

「希望が人間実存に対して持っている意味は、酸素が肺に対して持っている意味に比べられる。酸素を取り去ってしまえば、窒息死に至るように、人間から希望を取り去れば、絶望という呼吸困難や、人生は空しく無意味だ、という気持ちになる。
 心的・精神的衰弱となり、心のマヒ状態・或いは虚無の状態に陥る。酸素の供給が生命に必要であるように、希望の供給が人間の運命を決定する」


あなたを失望させたり、落ち込ませる空気が流れてくることがあったら、神さまを見上げて希望の空気を思いっきり吸いましょう。

安心していて大丈夫です。

神さまのあなたに対する人生の計画は、災いをもたらすものではなくて、将来と希望を与えるものだからです。

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5月15日 神の数式

おはようございます。

☆今日の御言葉 創世記1章1,3節

「初めに神は天と地を創造された。…神は言われた。「光あれ」すると光があった。」

 

日本も参加する国際研究グループが、強大ブラックホールの輪郭の撮影に成功した、というニュースを見ました。

研修者たちは「これで、ブラックホールの存在を追い求める時代は終わり、今後はそのメカニズムを解明する時代に変わっていく節目だ。」と説明しています。


現在の科学者たちの中で「神の数式」と呼ばれるものがあります。あらゆる物質を、人間が知り得る4次元の範囲での「点」ではなく、人間の理解を超えた、見えない異次元の彼方(聖なる領域)につながる「ひも」として理解するものです。


この「ひも」の概念は「神につながる」という領域を認めないと成り立たない理論のようなのです。


神さまの存在の確かさを追い求める時代は終わりました。人間の想像を超えた聖なる領域は確かに存在するのです。

ひもでつながっているならば、今日の祈り、今日の願いは、時空を超えて、聖なる神さまの耳に届けられています。世紀の大発見です。


大きな神さまの愛は、あなたを守っています。

 

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5月14日 五月病の特効薬

おはようございます。

☆今日の御言葉 ルカによる福音書7章7節

「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば、開かれる。」

5月のゴールデンウイークが終わる頃「5月病」という心の疲れが症状として出てくる時があります。ゆっくりペースでいきましょう。大丈夫です、この時期、誰もが不調を感じる事があるのです。


こんなお話があります。ある早朝のこと、母親が息子を起こすために部屋に入って言いました。「起きなさい。学校へ行く時間ですよ!」「お母さん。学校になんか行きたくないよ」「なぜ行きたくないの?」「生徒たちは僕のこと嫌ってるし、それに先生たちまで僕のこと嫌ってるんだよ!僕が学校に行かなきゃならない理由を言ってよ!」「まず、あなたは52歳でしょう。それに、校長先生でしょう!」(;O;)


心にも深呼吸が必要です。心の願いに素直になります。

良い空気を思いっきり吸うように、神さまに愛されていることをたた感じましょう。


「こうなりたい」って心から求めましょう。あなたの未来には希望があります。

幸せになる扉はいつでも開かれます。

 

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5月13日 笑う日が来る!

おはようございます。

☆今日の御言葉 雅歌2章11−12節

「冬は去り、雨の季節は終わった。花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た」

 

明治時代を代表する文学者であり俳人である、正岡子規という方がいます。長い間、病気を患うことがありました。

ある日、クリスチャンの友人を通して、聖書に出会います。「永遠の喜び」があることを知りました。しかし、あまりに痛く苦しい現実に、一日でいいからこの苦しみから解放してほしい、そうしたら、永遠を考える心のゆとりを持つことができるから、と願ったと言われています。


正岡子規が故郷である松山の春を思って詠んだ句があります。


「ふるさとや どちらをみても 山笑う」

春になり、山の草木がいっせに芽吹き、明るくなる様子を見て「山笑う」と表現しました。

聖書を詠っているような一句です。冬が過ぎ去り、花が咲き、小鳥が歌う季節が来ることを、私たちは知っています。

山が笑うように、風雪のような困難と思える日々があっても、やがて、神さまは、春の訪れのように、困難と試練、悩みの日々を過ぎ去らせ、あなたが心から神さまの恵みを思って笑う日が訪れるのです。

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5月12日 苦悩する天使

おはようございます。

☆今日の御言葉 イザヤ書53章4節

「彼が担ったのは私たちの病、彼が負ったのは私たちの痛みであった。」

今日は、看護制度の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日にちなんで「病院の日、看護の日」です。


19世紀後半、クリミア戦争の時にナイチンゲールは看護師として働きました。今までの病院の概念を一変させてしまいます。


衛生管理や食事の改善、一人ひとりを大切にする心からのケアーによって、その病院での死亡率が42.7%から2.2%に下がったそうです。


多くの人がその功績をたたえて「白衣の天使」と呼びました。ナイチンゲールは語ります。


「天使とは、美しい花を撒き散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」

誰にも正当な評価をされなくても、神さまは見ていてくれています。今日、誰かのために苦悩し、生きているあなたは、本当に尊い人です。天使のような輝きを持つ人です。


エスさまは、人々の病を負い、痛みを担い、十字架で死にました。神さまの愛はその中に豊かに現れたのです。


あなたの労苦は報われます。あなたの苦悩は、誰かの心を幸せにしています。

 

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5月11日 聖書の処方箋

おはようございます。

☆今日の御言葉 ガラテヤ5章13節

「あなたがたは、自由を得るために召し出されたのです。」

体の健康を崩したり、風邪を引いたしまったときには、お医者さんに行って、お薬をもらいます。


心が疲れ、傷つき、生きる喜びを見失ってしまうときには、みことばのお薬があります。旧約(きゅう薬)と新約(しん薬)が処方できます。

ゆっくり心を休め、みことばから伝わってくる神さまの愛を心に感じてください。


・愛されていると思えない時…


きゅう薬→「あなたは…主の聖なる民である。あなたを選び、宝の民とされた」…あなたの中に神さまが与えてくださった宝のような良い部分が必ずあります。

・自分の魅力と才能を見失ってしまう時…


きゅう薬→「主を待ち望む者は新たな力を得、鷲のように翼を広げて舞い上げる」…神さまの愛の風が吹いています。そのままで力を抜いて、あなたらしく歩みましょう。

・何のために生きているのか分からない時…


しん薬→「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」…神さまは夢を抱かせ、人生を喜びで満たすのです。

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5月10日 絶望よ、去れ

おはようございます。

☆今日の御言葉 詩篇62編6節

「ただ神に向かって沈黙せよ。私の希望は神から。」

デンマークの哲学者キルケゴールは、聖書から生きる意味を伝え続けました。名著「死に至る病」の中では、人の生きる望みを奪う、絶望をテーマにしています。


もし、私たちが絶望を克服することができたら、価値ある人生の宝を手にしたことになります。エベレストの山頂に至った人は、誉れと称賛を得るように、絶望を克服し、さらに希望へと登っていく人は、最大の喜びを経験するのです。


絶望の闇は、深く、強く私たちの現実に押し寄せてきます。あらゆる形をもって、あらゆる状況を見せて、私たちの大切な希望を奪うのです。

キルケゴールは、絶望を克服する一つの大切なキーワードとして「可能性の力」を挙げています。


この可能性の力は、神さまとの結びつきを意識するだけで、与えられるものです。たとえ、絶望に対して無力であっても、恐れる必要はありません。

私たちが弱くても、神さまは力強く守っていてくださっています。


闇は光になり、絶望を希望へと変えられていく可能性が私たちの経験する現実にあるのです。

 

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