海老名シオンの丘教会牧師によるバイブルメッセージ

海老名シオンの丘教会の牧師による みことばメール

8月30日 神さまに近づくハシゴ

おはようございます。
大切な方へ。


☆今日の御言葉 ヨハネによる福音書8章29節
『私をお遣わしになった方は、私と共にいてくださる。私を独りにしてはおかれない。私は、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。』


以前、教会の聖書の学びで「レクティオ・ディビナ」という聖書の読み方を紹介しました。「聖なる読書」と言う意味があり、ゆっくりと聖書のみことばを祈るようにして読みます。みことばを通して、神さまに出会うことを意識します。


4つの段階があります。Lectio(読む)、Meditatio(黙想する)、Oratio(祈る)、Contemplatio(観想する)一つ一つを意識することによって、神さまに近くハシゴを一段ずつのぼるようにイメージすることができ、みことばをとおして、神さまに出会う恵みを体験します。


Lectio(読む)
読むことは、解釈をしたり、理解しようとして一生懸命意識を働かせることではありません。「みことばに触れる」ようにして読みます。違和感もあるでしょう。難しい表現もあります。そのまま触れ続けます。「私をお遣わしなった方・・」(ヨハネ8:29)神さまの方から恵みがやってきます。みことばの豊かさは、触れている時、私たちの理解を超えて、神さまの方から喜びの種をそっと心に植えてくださるのです。やがて喜びの実が結ばれます。


Meditatio(黙想する)
私たちの社会はスピードが求められています。より良く効率的に前へ進むような仕組みができています。しかし、立ち止まることで、今ある恵みを感謝することができます。静まることで心配は小さくなります。留まることで、共にいてくださるイエスさまの温もりを感じるようになります。より深く人生を見つめ、「私と共に」いてくださる方を豊かに知るのです。


Oratio(祈る)
祈りの言葉は、私たちの中から出てくるものではなくて、神さまから与えられるものです。「私が祈る」のではなく「祈らされる」ことがあるのです。神さまが私たちに祈りを与えようとする目的があります。人間の業、この世の力を超えたところにある神さまの御業を見るためです。「私は独り・・」ではなく、神さまとの共同の人生を歩いていて、一つひとつの祈りを聞き、良き願いを実現させてくださるのです。


Contemplation(観想)
祈りは、生き方を変えます。みことばに触れる時に、私たちの内側に神さまの愛、力が宿り、何が大切で、私は今日何をするべきかを知るようになります。「御心を行う・・」ように、自然と導かれていくのです。愛を分かち合うことで心が満たされるようになります。みことばに触れることが最も大きな安らぎとなります。礼拝が生きる力となります。そのように導かれる人生は、人間の幸いな道につながっているのです。


今日、静まり、みことに触れ、心も体も魂も恵まれていますようにお祈りします。


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