おはようございます。
恵みを数える一日でありますように。
☆今日の御言葉 マタイによる福音書7章11節
「自分の子どもには良いものを与えることを知っている。まして、天におられるあなたがたの父は、求める者には良い物をくださる。」
私たちが聖書のみことばに触れる時に、「神さまは良いものをくださる」との約束の言葉を聞きます。
それと同時、問いが生まれることがあるかもしれません。「本当にそうだろうか」と。それは、とても大切な時です。聖書のことばを聞いた時に、すぐに理解して、すべてに納得して、今の生活に活用するということをスムーズに行うことができないことがあります。
みことばの今の現実との間(ギャップ)に立たされるのです。そこで、祈りが生まれ、信仰は育まれます。イエスさまもこの地上に来られた時、天の恵みと、この地の憂いとのはざまに立ちとりなし祈りました。
それは、簡単なことではありませんでしたが、今の時代こそ、神さまが良いものをくださる、という約束を信じつつ、この世の問題や苦しみをともに担い祈る人が必要なのだと思います。
私たちが立っている場所は、この恵みと憂いの狭間です。決してこの世の難しい問題だけが支配しているのではありません。神さまは、今でも、わたしたちに良いものをくださると約束してくださっているのです。
一方の手ではみことばの恵みを握りしめ、もう一方の手ではこの世の課題を担い祈っているのです。
その人が希望をもたらす人です。私たちの立っている場所です。暗闇だけをみて心配しないでください。
暗闇の中で悲しんでいる人のそばにそっと近づき、何か大きな助けができないことがあっても、共に苦しみ、共に涙します。そして、私たちのもう一方の手に握られているみことばの希望を一緒に見つめます。
私たちがイエスさまから救いをいただいたのは、天のかなたでただひとり喜ぶためではありません。
イエスさまが、この世界に来て十字架を示してくださったように、生きる目標は、だれかのために十字架にかかるように、愛することです。
良いものとは、私たちの人生を表面的に幸せにする出来事ではありません。人間にとって良いものは、命を捨ててまでも愛してくれる人がそばにいてくれることです。
イエスさまは、そのように愛を示してくださいました。私たちも今日、良いものを受け、良いものを分かち合う日でありますように。