海老名シオンの丘教会牧師によるバイブルメッセージ

海老名シオンの丘教会の牧師による みことばメール

12月22日 裏も表も私の人生

おはようございます。
みことばが今日の生きる力となりますように。


☆今日の御言葉 ヨハネによる福音書14章17節
「私は、あなたがたをみなしごにはしておかない。」


NHKこころの時代で、寺院出身の神父である後藤文雄先生のことが紹介されていました。後藤先生は、今年91歳、カンボジア難民の里親となり、カンボジア全土に19の学校を建設されました。


後藤先生は、まだ幼い頃に聞いたある僧侶の言葉がずっと心にとどまっていたようです。


その言葉は「裏を見せ、表を見せ、散る紅葉」というものです。


人生のすべての時、良いこと、悪いこと、幸せなこと、後悔してしまうこと、それも含めて私の人生であることをありのまま受けとめて生きていく自由があります。


苦しみの道をどのように生きることができるでしょうか。悲しみの時にどのように人生の価値を見出すことができるでしょうか。


後藤先生のご自身最後のミサのメッセージの中で、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」を引用して、3つの大切なことを語られました。


1、創造価値ー暗闇の中でも、悲しみの中でも、神さまが共にいてくださることを知る時に、創造的に生きることができます。暗闇の先の道を祈り求め、今を最善の時に変える神さまの業があることを待ち望みます。


2、経験価値ー私たちの今までの経験、良いことも悪いことも、それは今を生きるための知恵や助けとなります。経験は価値です。一つも無駄なものはありません。より良いことに用いることができるのです。

 

3、態度価値ー痛みの時も、暗闇の時も、先が見えず、思い通りならないことがあっても、神さまは決して私たちを離すことはないのです。「わたしは共にいる」それが支えです。静まりの中で祈りが生まれます。信仰が輝きます。


人生の事柄は、創造的に生きることによって、経験をより良くいかすことによって、支えられた揺るがない態度によって、どのような中でも平安を見出すことができるのです。


神さまは、私のありのままを愛していてくださっています。私たちをみなしご(悲しみと孤独)にすることはありません。人生のすべての時、私自身のすべてのこと、弱さ、後悔、自分の罪、受け入れたくない出来事のすべての時も、支えられながら生きる道があります。


何事も否定することなく、非難して終わることなく、裏も表も大切な私の人生です。


今日の日が支えられていますようにお祈りしています。

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