おはようございます。
今年もあと3ヶ月ですね。
お疲れが溜まってくる頃です。休息も喜びも与えられますように。
☆今日の御言葉 申命記8章4ー5節
『この40年の間、あなたの着ていた服は擦り切れず、足は腫れなかった。人が自分の子を訓練するように、あなたの神、主があなたを訓練することを心に留めなさい。』
メモワール(回顧録)という言葉を聞きました。自分の人生を振り返り、思い返してみることを通して、今の自分の人生の喜びや価値を実感することができるものです。自分一人で振り返ろうとすると、「たいした人生を歩いてこなかった」とか「良いことはなかった」とか、「無意味な人生だった」と内なる声が聞こえてしまうことがあります。しかし、真実は決してそんなことではありませんでした。
私たちの経験してきたこと、挫折したこと、失敗や辛い出来事もありました。でも、よくここまで歩いてきました。悲しみを抱えながらも諦めることをしませんでした。あの苦難の中でも守られてきました。尊く、素晴らしい価値がその人生にはありました。
イスラエルの民にとっての40年は、砂漠を旅する過酷な人生でした。決して良いものばかり、決して楽しいことばかりがあったわけではありません。むしろ、飢えることも、渇くことも、悩むことも後悔することもありました。それでも、神さまの絶妙な助けがあったのです。守りがあったのです。愛され、支えられてきたのです。
荒れ野のメモワールは、神さまの恵みの回顧録です。
それと同時に未来予想図です。これからも守られます。
・海が割れた時はいつでしたか?
「イスラエルの人々は海の中の乾いたところを進んで行った。水は彼らのために右と左で壁となった。」(出エジプト14:22)
とても大きな試練と恐れの中にいました。八方塞がりという行止りを経験することがあったかもしれません。その先の希望が見えずに、ともすると、このまま絶望という闇に覆い尽くされて身動きができなくなってしまうような状態でした。人生を振り返り、この試練を思い起こすことは辛いかもしれません。神さまは、今に至るまで、私の歩みを導き、手をつなぎ共に歩み、私たちを支えてくれました。私たちも通ったのです。あの恐れの中を。神さまの大きな手に握られていた温もりを思い起こします。
・岩から水が出た時はどんな時でしたか?
「私はホレブの岩の上であなたの前に立つ。あなたがその岩を打つと、そこから水が出て、民はそれを飲む。」(出エジプト17:6)
感情を取り乱したことがありました。良いことを思えずに、後悔や恨みが心を支配して苦しかったのです。八つ当たりをしたり、自分の感情を鎮める手段を知りませんでした。それでも、寄り添って離れない友がいました。祈ってくれる人がいました。諦めずに信じてくれる人がいました。神さまはその一人ひとり、一つひとつの状況をとおして、私たちを守っていました。渇くことがないように助け、岩から水が出るように、心の満たしや平安が与えられて今があります。
・心から離れないみことばはありますか?
「私は密雲に包まれて、あなたのもとにやって来る。私があなたと語るのをこの民が聞き、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」(出エジプト19:9)
その時、雲が覆いました。その雲は、地上のあらゆる価値を見せないようにしました。その雲はただひたすらに神さまを求める心を与えてくれました。不思議なことです。私がなぜ、神さまを信じようと思ったでしょうか。なぜ、このみことばメールを読むようになったでしょうか。神さまの愛の働きが私たちの上に豊かに現されたのです。みことばは目に見える現実を超えた、大きな祝福で満たしてくださっているのです。
「あなたの神、主を思い起こしなさい・・」(申命記8:18)
私たちは人生は、荒れ野のような歩みであっても、恵みは十分なのです。涙があっても希望があるのです。辛さがあっても、祝福があるのです。これからまだ見ていない恵みの世界があります。これからも神さまは、海の道を歩ませ、岩から水を与え、神さまの愛のみことばを語り続け、祝福で覆っていてくださるのです。